ムチムチの地(無知無知の知)

人生について一度立ち止まって、考えられる場所にしていきたい。

ネットで人はバカになる!? ~インターネットと脳の関係~

 

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ハードではスマホやパソコン、タブレットやスマートウォッチ。

ソフトではSNSやオンラインショッピングなどなど。

今や私たちの生活に必要不可欠な存在であるインターネット。

 

一昔前では考えられないほど、たくさんの情報が溢れ、

人とのつながりも容易になり、確実に豊かになりました。

 

しかし、負の側面も指摘されています。

 

人の脳はこの急激な変化に適応できるでしょうか。

 

ネットは脳にどんな影響を与えるでしょうか。

 

私たちはネットに対してどう向き合っていくべきなのか。

 

考えていけたらと思います!

 

 

 

人間の脳とテクノロジーの発展

 

まずは人間の脳について。

人間の脳のつくり自体は大昔、狩猟採集民の時代から変わっていません。

 

それは進化論的に証明されています。

 

ではなぜ近年に入りテクノロジーは急激な発展を遂げているのでしょう。

 

人が農耕を始めたのは12000年ほど前。

文字を使い始めたのは5000年ほど前。

科学革命が500年ほど前。

産業革命が200年ほど前。

情報革命がここ20年ほど。

 

明らかに進歩のスピードは上がっています。

それは、知識の蓄積と、情報の流動化が原因でしょう。

 

人が文字などを使って知識を脳の外部に残せるようになり、

その知識が様々な地域との交流を通じて洗練されていったのです。

 

グーテンベルク活版印刷大航海時代

インターネット。グローバル化

 

こうした知識、情報の蓄積と交わりが、

急速なテクノロジーの発展を促したのだと思います。

 

人の脳自体が進化を遂げたわけではないんです。

 

人間の脳の適応能力

 

脳には神経可塑性という性質があります。

 

神経系は外界の刺激などによって常に機能的、

構造的な変化を起こしており、この性質を一般に“可塑性"

と呼んでいる。神経の可塑性は大きく3つに分けられる。

1つ目は脳が発生していく時や発達していく段階にみられる可塑性。

2つ目は老化や障害を受けた時などに神経の機能単位が消失するが、それが補填・回復されていく場合。

3つ目は記憶や学習などの高次の神経機能が営まれるための基盤となっているシナプスの可塑性(synaptic plasticity)である。

 

要するに、脳は外部の刺激に応じて学習し、

常に変化する性質を持っているということです。

 

少し前まで、脳は大人になると変化しなくなる器官であると考えられていました。

 

しかし、道具を使う際などに、

自分の感覚を拡張したりして適応できることが分かっています。

 

最近ではロボットの腕を操作したのにも関わらず、

触れているような感覚が生じるような実験もありますねー

 

これは逆に言えば、

人は使うものによって、脳の構造が変化する

ということも意味します。

 

ネットによって脳は…

 

ではインターネットという道具を手にした人間の脳はどうなるのでしょう。

 

インターネットの登場によって、暗記が必要なくなったという意見が多く見られます。

 

記憶は外部のデバイスに入れて置いたり、検索すればいいもの。

暗記は脳の容量の無駄。

記憶の外在化により、脳の空き容量が増えるから、

人は人らしい活動であるクリエイティブなことなどを行えば良い。

 

こういった意見です。

 

しかし、実際のところ人がクリエイティブなアイデアを思いついたりするのは、

ある程度の知識量と、課題の認識が必要と言われています。

イデアは頭にある知識と、様々な経験との意外な結びつきです。

 

もう一つ重要な点としては、人が何か思いつくのは

リラックスした状態であることが多いことです。

 

(この本などを参照)

天才の閃きを科学的に起こす 超、思考法――コロンビア大学ビジネススクール最重要講義

天才の閃きを科学的に起こす 超、思考法――コロンビア大学ビジネススクール最重要講義

 

 

インターネットは、どちらも妨げてしまう可能性があります。

ネットにつながった状態は、注意力を散漫にすることが分かっているからです。

また、人の長期記憶はコンピュータとは異なり、

実質無限に知識を詰め込めることが分かっています。

 

脳の活動の違い ネットと紙の読書

実際に脳の活動を調べてみると、オンライン中の脳は、

脳内の広い領域が活発に活動していることが明らかになりました。

 

一見いいことのように聞こえますが、これが注意散漫な状態です。

人が集中して活動するには、マルチタスクでは無理なのです。

 

インターネット上では常にたくさんの刺激に満ち溢れています。

その中から重要な、自分の価値観に合うような情報を集めるために、

多大な負荷がかかっているのです。

 

本来の人の脳、狩猟採集時代の人類は常に周りに注意を払って生きてきました。

だから、オンラインの脳は心地良い状態でもあるんですね。

 

でもネットによって脳は注意散漫な状態になり、

深い理解は妨げられてしまうんです。

 

 

今度は読書中の脳の状態です。

 

読書は直線的な読みの活動と言われています。

ちなみにネットは斜め読み

 

読書をしているときの脳は、

言語、記憶、視覚処理の活動が活性化します。

ネットとは違って狭い範囲です。

ですが、深い思考を助けてくれることが分かっています。

 

実際にいくつかの実験で、ネットよりも紙の文字のほうが

理解を深くするという結果が出ています。

 

また、人には短期記憶と長期記憶がありますが、

短期記憶から長期記憶へのプロセスには深い理解が不可欠です。

 

脳科学者で、記憶やニューロンについての権威カンデル氏も

「記憶を持続させるには、入ってくる情報を徹底的に、

そして深く処理しなければならない。

それは知を体系的かつ意味のある形で

結び合わせることで達成できるものだ。」

 と述べています。

 

ネットとの向き合い方

ネットでは注意散漫になってしまい、読書では理解力が高まる。

そう聞いても、今やインターネットから離れて生活することは現実的ではありません。

 

ですが、常にオンラインの状態の脳ではリラックスできていませんし、

物事に集中して取り組む場合にはネットから離れることも必要だと感じます。

 

自然の中、読書、瞑想などは、脳にとって刺激が過剰ではなく、

リラックス状態をつくれます。

そういった時間にこそアイデアも生まれますし、深い理解も生まれるのです。

 

個人的には、両方をうまく使うことだなあと思います。

 

様々なキーワードをネットで漁り、関連書籍を紙で読み理解を深める。

 

一日の中でネットを使わない時間を設ける。

 

瞑想や散歩をする。

 

ネットによって活発化する脳の部分もあるんです。

そちらに偏りすぎると、心地は良いかもしれませんが、

満足感を得られないことが多々あります。

 

YouTubeSNS、ゲームなどで費やした時間を振り返って、

もったいないと感じてしまうことはマジで多いです(笑)

 

深い思考は人間の本来の思考だと哲学者ハイデガーも言っています。

(瞑想的思考と計算的思考で分けているようです。)

 

両者の特徴を知ったうえでなら活用できるはずです。

人間は注意の先を選べるのですから。

 

以上、長くなりましたが最後まで読んでいただき誠に感謝です!

 

参考図書

 

天才の閃きを科学的に起こす 超、思考法――コロンビア大学ビジネススクール最重要講義

天才の閃きを科学的に起こす 超、思考法――コロンビア大学ビジネススクール最重要講義

 

 第七感という考え方で新しいアイデアの生み出し方、そのプロセスなどを解説しています。おすすめです!

 

ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること

ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること

 

 

今回のテーマはこの本から刺激を受けて書きました!

興味あればぜひお読みくだされ!